白山麓の「でく回し」

白山麓の村に伝わる人形浄瑠璃。およそ350年の歴史を持つといます。この分野では洗練された「文楽」が有名ですが、白山麓のそれは素朴そのもの、上方の岡本文弥が創作した古い時代の浄瑠璃である文弥節の流れをくみます。
今回、見学したのは旧尾口村東二口(現白山市東二口)の「東二口文弥祭」で、1977年、手取側ダムの湖底に沈んだ深瀬地区も「深瀬でく回し」とともに重要無形民俗文化財に指定を受けています。

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文楽は3人で人形を操りますが、こちらではで一人で操ります

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満員御礼の盛況です・・・廊下にも人が溢れています。
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祭初回の演目は「大職冠」・・・これは藤原鎌足の官職名。
唐の皇帝から贈らた宝物が途中、竜宮城の竜王の命を受けた大自在天(シバ神)に
奪われてしまうところから始まる全五段の奇想天外な物語です

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雪ダルマさんも木偶(でく)の表情?

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夜の出し物は義経を扱った「門出屋嶋」だそうです

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素朴な「でくの舞」を見ようと、駐車場も満杯状態でした

by makimaki59 | 2007-02-13 10:57 | 日記
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